毛足のある質感で、立体感と軽やかさを兼ね備えた
『RION(リオン)』

今回は紡績糸に起毛加工を施したモヘヤ30%混のタムヤーン「RION(リオン)」のご紹介です。
RIONは適度な光沢と毛足の立ち上がり、弾力感を特徴としています。
~ 前回の記事~
コットン100%なのに、まるでシルクのような光沢感
『LILICO(リリコ)』

RION(リオン)の商品情報

- 商品名:RION(リオン)
- 糸構造:紡績糸/起毛加工タムヤーン
- 混率:モヘヤ30%、ナイロン41%、ウール29%
- 番手:1/13
- 適正ゲージ:8G/7G-1PLY、5G-2PLY
- 仕立て:1kg/cone(投入ベース)
- 使用上の注意 -
品質の保持には十分努力しておりますが、ロット間の差異にはご注意ください。
起毛タムヤーンならではの立体感と光沢


RIONは、紡績糸に起毛加工を施したタムヤーンで、番手は1/13。
適正ゲージは5~8Gとなっており、中肉〜やや膨らみのある企画に向いています。
混率は、モヘヤ30%、ナイロン41%、ウール29%。
この構成により、以下のような素材特性があげられます。
- 毛足が長く、ふわっとした仕上がり
- 絹のような自然な光沢があり、上品な印象
- ウール由来の肌あたりの柔らかさと弾力感
RIONは当社モヘヤの定番糸『DANDE(ダンデ)』のワンランク下の位置づけで、モヘヤ混率を30%に抑えることでコストメリットを出しました。
また1PLYで透け感を活かす、2PLYで量感を出す、など汎用性も高く、いずれの使い方でも特徴的な仕上がりが期待できます。
▶DANDE(ダンデ)の商品ページはこちら🔗
素材そのものに頼れる「抜け感」と「柔らかさ」
最近のニットは、単に膨らみや重量感のあるニットよりも、着用時の軽さと適度な抜け感がトレンドになっています。
RIONはその点において非常に扱いやすく、重ね着対応・気候対応の中間ニットとしても位置づけがしやすい素材です。
例えば、以下のような企画に扱いやすいかと思います。
- 透け感と軽さを感じるシアーなニット
- 本数取りしたふくらみ感、起毛感が特徴のローゲージニット
- 異素材と組み合わせてほのかな光沢、ふんわりとした質感を表現したいとき
このように幅広い用途でご使用いただけます。
RIONを使用した人気編地のご紹介(ゾッキ)

No.24FW-002-A |
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適正ゲージ:5G |
使用糸:🔗RION 1/13 C/#002 2PLY |

No.24FW-002-B |
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適正ゲージ:8G |
使用糸:🔗RION 1/13 C/#001 1PLY |

No.24FW-002-G |
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適正ゲージ:8G |
使用糸:🔗RION 1/13 1PLY 3色:C/#002,014,039 |

No.25FW-012 |
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適正ゲージ:5G |
使用糸:🔗RION 1/13 C/#012 1PLY |
RIONを使用した人気編地のご紹介(交編)

No.24FW-002-E |
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適正ゲージ:5G |
使用糸①:🔗RION 1/13 C/#003 1PLY |
使用糸②:🔗RION 1/13 C/#011 1PLY |
使用糸③:🔗SHARLY CARN 1/15 C/#507 1PLY |

No.25FW-7 |
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適正ゲージ:12G |
使用糸①:🔗CLEAR STAR 1/120 C/#1101 2PLY |
使用糸②:🔗RION 1/13 C/#004 1PLY |

No.25FW-8 |
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適正ゲージ:8G |
使用糸①:🔗CLEAR STAR 1/120 C/#RW 1PLY |
使用糸②:🔗RION 1/13 C/#003 1PLY |

No.25FW-47 |
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適正ゲージ:5G |
使用糸①:🔗GOSPEL15 1/15 C/#151 1PLY |
使用糸②:🔗RION 1/13 C/#004 2PLY |

No.25FW-56 |
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適正ゲージ:8G |
使用糸①:🔗SHION 1/16 C/#305 2PLY |
使用糸②:🔗RION 1/13 C/#003 2PLY |
使用糸③:🔗GLASS 1/20 C/#502 2PLY |

No.25FW-86 |
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適正ゲージ:5G |
使用糸①: |
使用糸②:🔗RION 1/13 1PLY |
RIONは製品としての完成度を支える「扱いやすさ」と「再現性」の面において非常に優れており、派手さよりも“確かな表情”を軸にしたニット企画に適した素材です。
奇をてらわず、けれど一線を画す。
そんなニット企画をお考えの場合は、ぜひとも検討素材のひとつとしてご活用いただければと思います。